東洋医学と陰陽論について
東洋医学の考え方に、陰陽論という理論があります。
これは、世の万物すべてが陰陽に分けることができるというものです。
例えば、太陽が陽なら月は陰
夏が陽なら冬は陰
昼間が陽なら夜は陰
熱さが陽なら寒さは陰
男が陽なら女は陰 などなど・・・・。
もちろんこの東洋医学の陰陽論は人体にも当てはまります。
背中が陽ならお腹は陰
上半身が陽なら下半身は陰
気が陽なら血は陰
興奮が陽なら抑制は陰 などなど・・・・。
そして、東洋医学では男性器が陽なら女性器は陰に分類されます。
もともと男性が陽ですから、その男性特有の器官である男性器も陽であるのは当たり前の話ですが、男性器が陽であるということはそれ以上に大きな意味があります。
というのも、東洋医学に於ける男性器は、その男性の陽気の強さを表す、一つの象徴であると考えられているからです。
生殖器というのは、子供を作る器官です。
子供という生命エネルギーを作り出す器官ですから、男性器の中にはその男性の生命エネルギー、つまりは陽気が充満しているというわけです。
そう考えると、男性が勃起するというのは、陽気が性器に充満している状態を表しているということになります。
東洋医学では男性器の勃起力が、その男性の陽気の強さを表しているということになりますね。
勃起力はその男性の陽気の強さを表す
男性器における陽気というのは、東洋医学では腎精と呼ばれる先天の精気と関係していると言われています。
両親がセックスをし子供ができる時に、その父母の精気を半分ずつ受け継ぐわけですが、それが先天の精気となり、腎精となるわけです。
この受け継いだ腎精が生まれつき強いとエネルギッシュな人間に成長し、弱いと生まれつき虚弱体質になるという風に、東洋医学では、腎精の強さがその人の生まれついての体質を形成していると考えているのです。
ですからエネルギッシュな人は腎精も充満している為、勃起力も強く絶倫ということになりますし、虚弱体質な人は腎精不足な為、勃起力も弱く、淡白になるというわけです。
ただ、そんなエネルギッシュな人も、いつまでも腎精が充満しているというわけではありません。
加齢によって腎精は消耗されていきますから、若い時は勃起力が強くとも、歳を経るごとに段々とその勃起力も衰えてくるというわけです。
また、若くとも房事過多といって、セックスのし過ぎやマスターベーションをし過ぎると、腎精を消耗し過ぎると腎精不足になって、それが勃起力の低下につながることも。
何でも程々が大切ということですね。
ちなみに東洋医学では、黒胡麻や黒豆などの黒い食べ物、山芋など粘り気のある食べ物が腎精を補うのに良い食べ物とされています。
いわゆる精の付く食べ物というのが腎精を補う食べ物ということになります。
そして、しっかりと睡眠をとって腎精を蓄えることが大切です。
虚弱体質な人だけでなく、最近勃起力の低下が気になる人も、腎精が不足しているかもしれません。
精の付く食べ物と睡眠をしっかりとって、腎精を蓄えるようにしましょう。