男性の悩みの1つ!遅漏とは
男性にとって遅漏は、早漏と同じくらい切実な悩みといわれています。
一般的な遅漏の定義としては、「セックス時に本人の意思に反して、過度に射精が遅れる」ことを指すそうです。
ですから、巷でよくいわれる、何分保てば早漏ではないだとか、何分以上だと遅漏だとかいうものでなく、男性が自身の射精をコントロールできない状態で、本人が主観として射精までの時間を長く感じるようであれば、それは遅漏だといえるのです。
反対に早漏の場合も同じで、挿入後すぐに自分の意志に反して射精してしまう為、相手を満足させていないと悩み、セックスを苦痛に感じると早漏ということになります。
遅漏も早漏も射精までの時間が短いか長いかの違いはあるものの、自身の射精をコントロールできない状態という意味では、同じような原因が潜んでいるように思います。
遅漏の原因とは
では、遅漏の原因は一体何でしょうか?
遅漏の原因の一つにまずはマスターベーションのやり方が挙げられます。
マスターベーションのし過ぎやマスターベーション時に性器を強く握り過ぎることで、性器の感覚が鈍くなり、セックス時に満足な刺激が得られなくなるというのが遅漏の原因です。
また、加齢や体調不良、薬の影響で性器の感覚が鈍くなり、それが遅漏の原因になる場合。
そして、初体験やセックスに対するコンプレックスがあり、それがセックス時の過度の緊張やストレスとなって性器の感覚が鈍くなって遅漏の原因となる場合。
などが挙げられます。
遅漏の原因には腎精が関係している
東洋医学では、こうした遅漏の原因は多分に腎精が関係しているといわれています。
腎精とは、東洋医学でいう人体の腎にある精気のことで、これは、私たちが生まれる時に父母の精気を受け継いで生まれてくる、いわば生命エネルギーの根本といえるものです。
東洋医学では、私たちはこの腎精という生命エネルギーを使って、成長し発育し成熟していくと考えられています。
ですから、成長し老化するにしたがって、腎精は消耗し少なくなっていきます。
腎精の強さが、老化の一つのバロメーターともいえるのです。
また、腎精の消耗は、日常生活のあり方で大きく変わってきます。
普段から不摂生を繰り返し、ストレスが過度にかかる状態にあると、腎精は激しく消耗し不足してきます。
腎精が不足すると、老化が早まるばかりでなく、生殖器の機能も減退します。
特に睡眠不足や食事の偏り、房事過多(性行為のし過ぎ)、ストレスは、腎精を著しく消耗すると言われています。
これら腎精不足の原因は、遅漏の原因と見事に当てはまっています。
ですから遅漏の原因は腎精が大きく関わっているということになるのです。
東洋医学の観点でいえば、遅漏の治療は、腎精を補い、腎精の過度の消耗を避けるということになります。
先ずは、日常の生活習慣を見直すことが大切です。
睡眠はしっかりととり、塩分の過剰摂取は避け、適度な運動をする。
そして、マスターベーションを含めた性行為を少し控えることで、腎精の過度の消耗を避ける。
そうした養生が遅漏の改善に繋がるのではないでしょうか。