早漏の定義は難しい
セックスの際に挿入前または挿入後、すぐに射精してしまうことを早漏といいます。
この早漏の定義は難しく、世界的な早漏の基準としては、
① 挿入前は挿入後、1分以内に射精してしまう。
② 挿入後に自分の意志で射精を遅らせることが出来ず射精してしまう。
③ 十分なセックスができず射精してしまう為に、相手を満足させることが出来ないと悩み、セックスが苦痛に感じる。
このいずれかに当てはまると、早漏であると言われています。
こう定義されると、早漏というのは多分に男性の主観が入るので、自分が早漏かどうかを判断するのは難しいですね。
一般的には成人男性の3割が自分は早漏であると認識しているそうです。
早漏の原因とは?
一言で早漏といっても、様々なタイプがあります。
① いわゆる、セックスの経験が浅かったり、長い間セックスをしていなかった為に、セックスの際、極度に緊張してしまい射精が早くなってしまうタイプ。
② 仮性包茎のため、普段亀頭が包皮に覆われているため、外部からの刺激に弱く、セックスの際の亀頭への刺激で射精が早くなってしまうタイプ。
③ 精神的にデリケートな人が、セックスの際の刺激が少しの刺激でも大きな刺激に感じてしまい射精が早くなってしまうタイプ
④ 加齢によって射精筋肉が弛緩してしまい、射精を抑えることが出来ず、早漏となってしまうタイプ
早漏と腎精の強さに関係している
このような早漏ですが、東洋医学では腎精が大きく関係していると言われています。
腎精とは、私たちが生まれてくる際、父母から受け継がれる生命エネルギー。
腎精が私たちの発育成長を促す元になります。
つまり、男性にとっての性の成熟も多分に腎精が関係しているということにもなります。
腎精は先天の精気として父母から受け継がれ、成長・老化とともにどんどん消耗されていきます。
またストレスや不摂生を繰り返すことで、腎精の消耗は激しくなります。
となると、どうなるでしょうか?
東洋医学では腎精は生命エネルギーであると同時に、「生長や発育、生殖」を司っているといわれていますから、腎精が消耗し、不足すると性機能が衰えることになります。
先程の早漏の原因に照らし合わせると、老化によって射精を抑えることが出来なくなる状態は、まさに腎精が消耗して性機能が衰えた状態と同じということになります。
また、極度の緊張やセックスに対する悩みや苦痛がストレスとなって、腎精の消耗が激しくなれば、同じように腎精不足になって性機能が衰え早漏になるということに。
このように考えると、早漏は腎精の強さと関係しているということになるわけです。
ただ早漏の場合、腎精を強めれば、それで解決するというような単純な話ではなく、腎精を消耗するようなセックスに対する極度の緊張や悩みを解消しなければ早漏は改善しません。
日々の不摂生を改め腎精を強めると同時に、パートナーとの協力と信頼のもとにセックスを通じてメンタルをケアしたり、包茎を治したりすることも早漏改善には必要となってきます。