男性の悩みの1つ!性欲と腎精の密接な関係を東洋医学から考えた!

性欲のメカニズムについて

男性にとって切実なモンダイである性欲

私たちのイメージでは、性欲の強い男性は、どこかパワフルで精力的、活動的であるような印象を受けるのではないでしょうか。

また、性欲の強さイコール若さの象徴。

そんな風に考えている人も多いのではないでしょうか。

医学的に、性欲は男性ホルモンの一種である、テストステロンの分泌が関係しているといわれています。

テストステロンは女性にも分泌されていますが、男性の分泌量は女性の分泌量の10倍から20倍。

女性に比べ男性のほうが性欲旺盛なのはこの為です。

また、テストステロンは性欲の他にも、攻撃的、熱狂的、冒険心が強かったり、筋肉や骨格が発達し、胸毛などの体毛を濃くしたりと、いわゆるパワフルな男性らしさを作るホルモンだといわれています。

ですから、私たちが性欲の強い男性を、どこかパワフルで精力的、活動的であるような印象を持つのは、あながち間違っていないのです。

ちなみにテストステロンは20代をピークに年々減少していくといわれています。

東洋医学の腎精のはなし

さて、ここで話題を変えて、東洋医学の話をしたいと思います。

東洋医学の概念の中には、気というものがあり、気は目に見えるものではありません。

いわば、私たちの生命力だとか活力といったものが、気に当たるものだと考えてもらって差し支えありません。

そんな気の中でも最も根本的な気。

生命力の源と呼ぶことができるのが、東洋医学における腎にある精気で、これを腎精(じんせい)といいます。

この腎精は、生まれ持って父母から受け継ぐ精気で、人によって強い精気を受け継ぐ人弱い精気を受け継ぐ人があり、さまざまです。

一般的に生まれつき活動的、精力的な人は腎精が盛んで、生まれつき虚弱体質な人は腎精が衰えていると、東洋医学では考えられています。

性欲と腎精の密接なカンケイ

さて、ここで再び話題を元に戻したいと思います。

この腎精、先程述べたテストステロンと働きが似ていると思いませんか?

まあ、一概に東洋医学と現代医学を同一視することは難しいですが、少なくとも東洋医学の考えでは、男性の性欲の強さは、この腎精と大いに

関係しているのではないかと推察されます。

東洋医学では、生まれ持って備わった腎精は、歳を重ねるとともに、どんどん消耗されていくと言われています。

また、若くとも日常生活の中で、不摂生を繰り返すと、腎精の消耗が激しくなるとも。

いわば、それは腎精の無駄遣いとも言えるかも知れません。

腎精の極度に消耗した状態を東洋医学では腎虚といい、足腰の怠さや活動力の低下、息切れ、耳鳴り、そして勿論、男性は性欲の低下を招きます。

特に東洋医学では、寝不足やストレス、塩分の過剰摂取、房事過多(性行為のし過ぎ)、運動不足などの不摂生を繰り返すと腎精を著しく消耗すると言われています。

いかがでしょうか。

性欲の減退とともに、活動力の低下や疲れを感じておられる人は、もしかすると日常生活の中での不摂生を繰り返し、腎精の無駄遣いをしているのかも知れません。

そんな人は、まず日常生活のあり方を見直すところから始めても良いかもしれませんね。