男性の悩みの1つ!東洋医学からみた勃起不全について

男性の悩みの一つにED、いわゆる勃起不全があります。

この勃起不全。

現代人の男性の特有の悩みだと思っていませんか。

古く東洋医学を紐解くと、どうやら昔の人勃起不全で悩んでいた人はいたようです。

今回は東洋医学からみた勃起不全を説明してみたいと思います。

東洋医学の病証の中に、「陽萎」という病証があります。

陽萎とは、男性の陰茎の勃起不全または勃起が持続しない為に性交ができない病証のことで、現代医学の勃起不全に相当します。

東洋医学では、陽萎は房事過多(主にセックスのやり過ぎ)、長期にわたる過度のマスターベーション、過度の思慮(思い悩みやストレス)によって起こるとされています。

「陽萎」という病証名の通り、「男性の身体の陽気が萎える」ことによって、東洋医学では勃起不全が起こるとされています。

陽萎が指す陽気とは?

では、この陽萎が指す陽気とは一体何なのでしょうか。

この東洋医学の陽萎が指す、陽気とは特に人体の腎の中にある精気、つまり腎精のことを指していると考えられています。

ただ、これは現代医学でいう腎臓とは別であると思ってください。

東洋医学に於ける腎は、勿論、現代医学での腎臓と同じ働きをする部分もあるのですが、現代医学では考えられないような全く違った働きや役割を東洋医学の腎は担っています。

そんな東洋医学の腎の働きの中に、「腎は精を蔵し、生長・発育・生殖を主る(つかさどる)」というものがあります。

この「腎は精を蔵し」というのが、先程述べた、腎精になります。

東洋医学では私たちは生まれる時、父母の精の半分ずつを受け継いで生まれてくるといわれています。

その父母から受け継いだ精は腎精といって、腎に蓄えられ、その腎精を消費しつつ生長し、発育し、老化していくのです。

そして勿論、腎精は子孫を残す為、生殖の役割を果たし、腎精の半分として子孫に受け継いでいくというわけです。

つまり、東洋医学では、男性の場合、この腎精の強さが生殖活動に大きく関わってくる、ということになります。

東洋医学からみた勃起不全

勃起不全のことを東洋医学では陽萎ということは、先程述べました。

そして陽委が指す陽気が、東洋医学でいう腎にある腎精であることも。

つまり、陽萎とは腎にある腎精が何らかの原因によって足りなくなり、正常な勃起力を失って、勃起不全になることを指しているのです。

そんな勃起不全の原因として、東洋医学では、セックスやマスターベーションのし過ぎ、過度に思い悩み精神を傷めたり、睡眠不足や食生活の不摂生によって腎精を著しく消耗させることで腎精が不足して起こるのだと言われています。

特に古代東洋医学の医学書「黄帝内経 素問」は、酒を飲んでのセックスは良くないと言っています。

これは、現代の勃起不全の治療にも、通ずるものがあるのではないでしょうか。

いかがでしたか。

現代人の勃起不全は、昔の人も悩んでいたということ。

そして、その勃起不全の改善法を昔の人に倣ってみるのも良いかもしれませんね。