髪が薄くなってしまう原因3選について
私たちの髪は頭皮の毛乳頭細胞で作られ、太く成長してしばらくたつと自然に抜けてまた新しい髪が生えてきます。
この毛髪のサイクルが乱れて髪が太く成長せずに産毛のような毛のまま抜けてしまうようになると、頭皮が髪の間から透けて見えるようになり、”髪が薄くなった”ようになります。
毛髪のサイクルを乱す原因が”髪が薄くなってしまう”原因なのです。
では、毛髪のサイクルを乱して”髪が薄くなってしまう原因”3選を見ていきましょう。
髪が薄くなってしまう原因その1:シャンプーによる頭皮のトラブル
イキイキとした髪を育てるためには頭皮の環境を整えることが大切です。
頭皮を清潔に保つことは頭皮の環境のために大切ですが、自分の髪や頭皮に合わないヘアケア製品を使うとかえって頭皮を痛めてしまい、毛髪のサイクルに悪い影響を与えてしまいます。
シャンプーは”髪を洗う”ものではなく”頭皮を洗う”ためのものです。
シャンプーで皮脂を洗い流して頭皮は新陳代謝が盛んな頭皮を清潔に保つことはよいことです。
しかし、皮脂を落とそうと強く頭皮をこすることは頭皮を傷つけ髪によくありません。
皮脂には頭皮の表面をなめらかに弱酸性に保ちながら乾燥を防ぐ役割をしています。
皮脂はフケや毛穴の詰まりの原因になるもので多すぎると問題ですが少なすぎてもよくありません。
また、シャンプー剤と頭皮との相性も大切です。
初めて使うシャンプー剤は少しづつ使って使用感を確認するようにしましょう。
洗髪後は手早く水分を拭うようにしましょう。
頭皮には常在菌がいますが、シャンプーで濡れたままにしていると菌が増えすぎたり他の細菌が増える原因になります。
タオルを手のひらで優しく軽く叩くようにしてタオルで水分をとりましょう。
ドライヤーの当てすぎも髪を痛めるので注意してください。
髪が薄くなってしまう原因その2:飲みすぎ
仕事帰りの一杯は格別ですよね。
適量な飲酒は疲労やストレスの解消に役立ちます。
ですが、飲みすぎは二日酔いなど色々な弊害をもたらし、体にとっても髪にとってもよくありません。
体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、その際にビタミンとミネラルを使用します。
具体的には、ビタミンA,B、C、D,Eや亜鉛などのミネラルが使われてしまいます。
このビタミンとミネラルは髪の成長にも必要とされるものですから、大量のアルコールが摂取されると分解処理のため、髪に必要とされるビタミンやミネラルが髪のために使われなくなってしまいます。
また、肝臓がアルコールは分解する過程で中性脂肪の合成が促されたり血中のコレステロール増えますので、血液のドロドロ化が進みます。
頭皮への血流が悪くなることで毛母細胞に必要な栄養が十分に行かなくなり、育毛サイクルが乱れて髪の成長が妨げられてしまします。
から揚げとか油っこい肉料理のおつまみも体内の中性脂肪やコレステロールを増やします。
中性脂肪やコレステロールの増加は高血圧や肥満、高脂血症を引き起こし、生活習慣病の原因にもなります。
髪が薄くなってしまう原因その3:喫煙
髪の成長にとても大きな影響があるのが喫煙です。
喫煙は髪の成長だけではなく、健康にも悪い影響を及ぼす行動の筆頭にあげられているものです。
タバコには4000種類以上の化学物質が含まれていて、200種類以上の有害物質が入っています。
なかでもニコチンは末梢の血管を収縮させて頭皮の血流を悪くして、毛母細胞の活動を邪魔します。
また、喫煙により体内に活性酸素が増えますので、ビタミンCなどの抗酸化成分がどんどん使われてしまい、髪のつやや肌のハリに必要なコラーゲンの生成を邪魔します。
ビタミンCは、しみの原因となるメラニン色素ができるのを抑える役割もあるので、健康な肌にとっても喫煙はよくありません。
タバコの喫煙では吸っている人はもちろんですが、周囲の人に自らの意思に関係なくタバコの煙を吸わせてします受動喫煙が問題になっています。
タバコからの煙(副流煙)には、発がん性物質などの有害なものが多く含まれています。
研究では、受動喫煙でも血流が悪くなることがわかっています。タバコを吸っている人のそばには近寄らないことが肝心です。
毛髪のサイクルを乱す原因は身近なところにあるものです。
日頃から十分に用心して毛髪サイクルを守り、髪が薄くなるのを防ぎましょう。