男性の悩みの1つ!薄毛を東洋医学から考えてみた!

薄毛の特徴と原因

薄毛で悩んでいる男性は多いと思います。

薄毛の人は全国で1260万人居るといわれていますから、実に成人男性の3人に1人が薄毛を気にしているという計算になります。

薄毛の中でも特に男性特有の薄毛のことをAGA(男性型脱毛症)といって、典型的な脱毛のパターンがあります。

パターンとしては、思春期以降にこめかみの上から脱毛が始まり、額の生え際や頭頂部の髪がどちらか一方、もしくは両方から少なくなり、頭髪がМ字の形になることが多いです。

では薄毛になる原因はどんなものがあるのでしょうか。

薄毛の原因としては、大きく分けて次の4つが考えられています。

1、男性ホルモンであるテストステロンが、髪の成長を妨げてしまうというもの。

2、父親や祖父が薄毛であったなど、遺伝的要素。

3、日常生活の中での過度のストレスによって、自律神経やホルモンのバランスが崩れ、それが毛根に運ぶ血液の流れを悪くして、薄毛の原因となってしまうもの。

4、食生活や睡眠の乱れ、不摂生などによって、髪への栄養が行き届かずに薄毛の原因となってしまうもの。

こうした原因と加齢が組み合わさって、薄毛が進行していくと考えられています。

東洋医学からみた薄毛

では東洋医学では薄毛はどのようにして起こるといわれているでしょうか。

東洋医学では、「髪は血余」、「髪は腎の華」などと呼ばれています。

血余とは文字通り、血液の余り。

つまり血液の流れが良く行き届いた上での余りが、髪の量や潤い、しなやかさになると考えられているのです。

逆にいえば、血液の流れが悪くなり、栄養が行き届かなくなると、髪は潤いを失い、薄毛に繋がると考えられています。

「髪は腎の華」とは、東洋医学でいう腎の状態が、髪の状態となって表れる、という意味です。

東洋医学でいう腎は西洋医学での腎臓とは少し働きが違います。

腎は、腎精という私たちの生命エネルギーの源ともいえる精気が蓄えられていて、私たちはその腎精をつかって、生長し、発育し、生殖活動を行うと、東洋医学では考えられています。

腎精は、父母から受け継ぐ形で、生まれつき備わっている精気。

勿論、親から腎精によっては、強い、弱いがあります。

これは、現代でいえば遺伝ということになりますね。

生まれつき腎精の強い人は、エネルギッシュで活動的、髪も黒々とツヤのある状態になりますが、反対にうまれつき腎精の弱い人は、虚弱体質になり、髪も潤いを失い、薄毛や白髪になります。

また加齢に伴い腎精が不足してくると、老化が進み、髪は薄毛や白髪になります。

この他にも、東洋医学では、若くても食生活や睡眠の不摂生、酷く悩んだり、怯えたりする過度のストレス、房事過多(性行為のし過ぎ)などによっても、腎精が著しく消耗され、髪が薄毛になったり白髪になると考えられています。

こうやって東洋医学から薄毛の原因を考えてみると、随分と現代の薄毛の原因と一致するところがありますね。

東洋医学の基本は、日常生活の養生です。

薄毛が気になる方は、こうした日常生活の習慣を見直すところから始めることをお勧めします。

また、腎精を補う食べ物として、黒豆や黒胡麻、ひじき、昆布などの黒い食べ物、山芋なども粘り気のある食べ物が良いとされています。