よく言われる薄毛の都市伝説!「AGA」は遺伝するのか?

薄毛の原因AGA(男性型脱毛症)と遺伝の関係は?

髪は人生における友。

ながくお付き合いをしたいものですが、鏡を見ると思い知らされる厳しい現実があります。

一般に薄毛やはげる要因としてよく挙げられるのが遺伝です。

遺伝では染色体が大切な働きをしています。

男性の場合、父親からY染色体、母親からX染色体の受け継ぎペアを作ります。

遺伝の情報はDNAに保管されています。

DNAはA(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)という4つのDNA塩基で構成されており、形状は2重らせん構造をとっています。

そして、DNA内の情報の保管場所である遺伝子のなかで、デンセイホルモン受容遺伝子という遺伝子が通称薄毛遺伝子と呼ばれる遺伝子です。

この遺伝子は男性ホルモンの働きと関係しています。

AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンの遺伝が鍵?

男性ホルモンの分泌は脱毛作用と関係がありますから、薄毛遺伝子が遺伝している人の体内では、男性ホルモンによる脱毛が多くなる可能性があります。(詳しいことはまだ解明されていないとことが多数あります。)

現在注目されてるAGA(Androgenetic Alopecia、男性型脱毛症)は、成人男性に多くみられる脱毛症です。

AGAには遺伝が関与すると考えられており、発症の原因遺伝子としていくつかの遺伝子の関与が考えられています。

そもそもAGAの原因は男性ホルモンなのか?

AGAの原因は、テストステロンという男性ホルモンが還元酵素(5αリダクダーゼ)によってより強力な男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換、生成されることです。

生成されたDHTは毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつき、髪の毛の正常なサイクルを狂わせてしまいます。

レセプターの感受性の高さがAGA発生の一因でありますが、その感受性の高さを決める遺伝子はX染色体内にあり、AR遺伝子と呼ばれています。

そして、そのAR遺伝子の中にG⇒G⇒Cの順番で塩基が繰り返されている場所があり、それをGGCリピートと呼びます。

その繰り返しの数をGGCリピート数と言います。

GGCリピート数でAGAの発症リスクを判定することができます。

これがAGA遺伝子検査です。

AGA遺伝子検査でAGA発症リスク(薄毛になる可能性)を判定できる?

検査は口内粘膜の採取で行い、時間もかからず手軽に受けることができるそうです。

AGAの発症リスクの判定とあわせてフィナステリドという治療薬の効果の予測もできるそうです。

遺伝によりAGAの発症リスクが高い場合でも、必ずAGAを発症するというわけではありません。

遺伝による影響は約70~80%であり、さまざまな環境要因の影響も受けるといわれております。

AGAについては治療薬が発表されています。

一人で悩まず、専門機関への早めの相談と適切な対応が悩みを解決する一番の方法でしょう。