若ハゲの原因AGA(男性型脱毛症)と頭の形の関係は
昔から、卵型の頭やミカンのような形の金柑型の頭は若ハゲしやすいと言われています。
その理由として挙げられるのが「頭皮の張り」による「血流の低下」です。
米国ハワード大学のシャートン・ヤング博士の実験結果がよく引き合いに出されています。
しかしながら、頭の形と頭皮のはりや血流の低下の関係についてに具体的な事例は見当たらないようです。
確かに若ハゲている人の頭皮はツルツルのテカテカですが、そこにつながる額はしわしわの方もいらっしゃいます。
頭皮が突っ張るのならそれにつながる額の皮も引っ張られると思うのですが・・・。
また、AGAと頭の形の関係に関する科学的な研究結果は紹介されていませんし、AGAの発生メカニズムから見ても頭の形との関係は少ないように思われます。
どうして若ハゲと頭の形との関係を疑われるのか
頭の形については「遺伝する」と言う意見があります(「赤ちゃんの頃の寝かせ方によるもの」という意見もありますが)。
一方、若ハゲの原因であるAGAの犯人はホルモンです。
男性ホルモンの1つであるテストステロンが体内にある5αリダクターゼという酵素と結合してつくられるジヒドロテステロンというホルモンになります。
これが受容体(レセプター)と結びついて毛髪の成長を妨げるのです。
5αリダクターゼの分泌量の多少は遺伝することが分かっています。
この頭の形の遺伝と若ハゲ遺伝子の遺伝がごちゃ混ぜになって若ハゲたことで目立つようになった頭の形と組み合わさり、このような都市伝説を生み出したしたと思われます。
では「血流」と若ハゲ(AGA)の関係は?
もう一つ、「血流」とAGAの関係ですが、以前から髪の毛を生やすためには血流を良くするのがよいと言われています。
ホルモンは血流にのって体内のあちこちに運ばれるものですが、レセプターがなければなにも起きないので「血流」とは関係しないのですが・・・。
そして驚くべきことに、「血流(血行)を悪くするほうが若ハゲにくい」ということが実験で確かめられているそうです。
つまり、「血流が悪いと若ハゲる」や「血流をよくすれば若ハゲは防げる」も都市伝説なのです。
「血流をよくする」ために頭皮を叩く人がいらっしゃいますが、これも効果がないし叩いて刺激を加えることがテストステロンの活動を促進して若ハゲやすくしてしまうらしいのです。
若ハゲの原因「AGA」にも、都市伝説的なことが多いようです。
AGAを心配されている人は、一度専門の病院で相談されたほうが良いですね。